現在、社会問題の一つとしてシングルマザーの貧困問題があります。


両親がいて普通に生活している方はあまり気づいていないのですが、貧困で苦しむ子供は多く厚生労働省が公表した子供の貧困率は15.7%(平成21年)です。


その背景には、シングルマザーに対する支援制度が行き届いていない現状があると言えます。


他にも要因は考えられるのですが、シングルマザーに対する支援制度の不足を指摘する専門家は多くいます。


では、シングルマザーに対する支援制度はどのような物があるのでしょうか?


また、シングルマザーを襲う貧困の実態を調査しました。

シングルマザーに貧困は多い?



子供の貧困率は、世界的に見ても日本は高い方でシングルマザーの家庭の場合、貧困問題に直面するリスクが高くなると言えます。


例えば、未婚の状態からシングルマザーの道を選んだ方もいるかも知れません。それでも、シングルマザーになってしまうと貧困は簡単には避けられません。


最も大きな問題は、仕事がないことかも知れません。パートやアルバイトなどはできても子供を育てるために時間の制約があることになります。すると、満足な収入にはなりません。


しかしながら、子育てをしながら正社員になることは難しく、割合で言えばかなり少ないというしかありません。


つまり、収入が少ないことが貧困になる直接的な要因と考えられます。


一方で、シングルファザーの場合、パートやアルバイトで収入を得ている家庭の方が圧倒的に少なくなります。


そのため、どちらかと言えばシングルファザーの家庭の方が貧困になりにくいでしょう。


このように見ていくと、やはりシングルマザーの家庭の方が貧困に直面しやすいと言えるのです。


死別の場合は仕方ないとしても、未婚や離婚という場合はシングルマザーになる前に何らかの対策を講じておくべきかも知れません。


資格が取得できるのであれば、資格取得を目指すことも良いでしょう。また、就職先を探すなどの対策も良いのかも知れません。


とにかく、シングルマザーになっても十分な収入が得られるようになっておく必要があります。

シングルマザーを襲う貧困の実態とは?



シングルマザーの家庭が貧困に直面した場合、多くの物が失われてしまう恐れがあります。


もちろん、日々の食事ができない事態に陥れば生きることすらも脅かされます。


まず、学習の機会が失われる恐れがあります。事実、世帯収入の差が、そのまま学力差となるという調査結果もあるくらいです。


これは学習塾に通えないために学力差が生まれることも考えられます。また、参考書などが買えないことも一因と推測できます。


子供が成長すれば、それに伴って金銭的な負担は大きくなりシングルマザーの収入だけでは満足な学習機会が与えられない場合が多いのです。


他にも、貧困状態であることでパートなどの就業時間を長くせざるを得なくなれば、子供が孤立する恐れもあります。


親が子供と顔を合わせる時間が短くなれば、子供の様子を窺えなくなります。その結果、子供が非行に走ることもありますし同性代の子供と壁ができてしまって孤立することもあるのです。


それだけではなく、親までも周りから孤立することも懸念されています。


このように、シングルマザーを襲う貧困の実態は様々な場面で大きな影響があります。

シングルマザーの貧困のリアル



ここまでの話を聞けば、多くの方が「生活保護」を思い出すでしょう。


ですが、生活保護は社会的な目が厳しくなっている上、子供がいじめられるという不安もあってシングルマザーの多くが受給できない状況でもあります。


また、要件を満たさないとして受給申請をしても断られるケースも多くあります。


さらに、生活保護を受けていると婚活にも影響を及ぼすことが想定されるため受給を断るというシングルマザーも増えています。


貧困から抜け出す方が先という気がする方も多いと言えますが、婚活は子供がいじめられることなく貧困から抜け出す唯一の方法と考えるシングルマザーがほとんどです。


生活保護を受けている女性を男性が避けることは火を見るよりも明らかであるだけに、この点は論じるまでもないでしょう。


では、このようなシングルマザーはどうやって収入を得ているのでしょうか?


もちろん、パートやアルバイトで何とかしのいでいる方もいるでしょう。ですが中には違法行為に身を投じる方もいるのです。


例えば、出会い系で男性と出会うことによって、そこで援助してもらうという手段を取っているシングルマザーもいます。


また、風俗店がシングルマザーのセーフティネットとなっている側面もあります。


風俗店は合法ですが、出会い系では売春行為が行われることも多いため明らかな違法行為と言えます。


ですが、生きるためにはこの方法しかないシングルマザーがいることも理解するべきなのです。


そして、このようなことがまかり通らなくても良い支援制度が必要だと考える人たちも多くいるのです。

シングルマザーの支援制度は?



シングルマザーの多くはギリギリの生活をしています。


そのため、多くのシングルマザーが「児童扶養手当」を頼りにしています。ある意味では支援対策の一つになっているのかも知れませんが決して十分とは言えない状況です。


例えば、死別してシングルマザーになった場合、母親は遺族厚生年金や遺族基礎年金を受け取ることができます。これが一定の収入となるため急激に貧困に陥ることはないでしょう。


ですが、これが離婚や未婚の場合は条件に当てはまらなくなります。すると、頼りにできるのは「児童扶養手当」くらいしかないのです。


また、前述したようにパートやアルバイトなどの非正規雇用での仕事があっても、ここでは十分な収入はなりません。


一ヶ月でも十数万円程度の収入にしかならず、年間でも180万円という平均値です。あくまで平均なので、これ以下の収入しかないシングルマザーもいるのです。


その結果、児童扶養手当に頼らざるを得なくなっているのです。



シングルマザーの具体的な支援対策は?


実際の支援対策が全くない訳ではありません。


例えば、厚生労働省はシングルマザーに対してパソコンの技術支援などを行い、子育てと並行して行える在宅業務に就けるように支援対策をしていました。


また、国が推進する就労支援も支援対策としては活用できると言えます。


中でも「自立支援教育訓練給付金」という物は、専業主婦などが教育訓練などを受講した時に経費の二割が支給される制度です。


他にも介護福祉士などを目指すための「高等職業訓練促進給付金」という制度もあります。


こちらは就職率も良いのですが、資格取得までには時間がかかります。


この間に最大で十万円が支給されるのですが、一定の条件を満たす必要があり十分に活用されているとは言えない状況です。


そして、このような支援対策によって仕事を得たとしても、多くが非正規雇用のままであり、貧困状態に大きな変化はないのが現実です。


ですから、もっと抜本的に問題を解決できる支援対策が必要と言えます。

養育費が支払われない場合は?



シングルマザーの中には養育費すらも受け取っていない方も多いです。


これでは貧困は加速するしかないでしょう。ですが、ここには養育費を支払わせるための強制力がないという点も問題と言えます。


父親の方に支払いを行うだけの収入がないことも問題と言えます。もちろん、このような父親だからこそ離婚という結論に至った方が多いということもあります。


しかし、父親が支払うだけの収入を得ていてもシングルマザーの方が今後は関わり合いになりたくないという理由で養育費の受け取りを拒否するケースもあるのです。


ですから、せめて離婚によってシングルマザーとなった場合には、後に収入を差し押さえることができるように裁判所で協議離婚をしておく方が良いのかも知れません。


また、弁護士に適切な離婚方法を尋ねるなどの冷静な対処が必要です。


怒りに任せた離婚では、結果的には不利を被ることになってしまいます。


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一人の人間とてしどこまで責任を持てるのか


ここまでの話は、あくまでシングルマザーに非がない場合の話。


また、父親側にも非がない場合でもシングルマザーになったことで貧困に陥る恐れはあるということでした。


ですが、シングルマザーや父母ともに非がある場合もあります。それは〝責任が持てない年齢での妊娠〟です。


例えば、未成年者や高校生など自らに責任を取れない方が妊娠したことによって最後には貧困に陥ることもあるのです。


もちろん、両親がいる場合は両親に頼りながら子育てもできるでしょう。しかし、やがては自立しなければなりません。


それなのに、何も知らないままに妊娠しているので、満足に働くこともできずに貧困となってしまうこともあります。


時には当事者の両親すらも、どうして良いのか分からないというケースもあります。


ですから、自らの行動には責任が伴うことを早い時期に理解させておくことも必要でしょう。

シングルマザー貧困の実態まとめ


シングルマザーの貧困を調査すると色々な問題点がありますね。


シングルマザーの中には、世間の目を気にしながらも生活保護を受給している方もいます。


このような方々は、暴力の被害者だったり子供が病気や障害を持っていたりします。


児童扶養手当を受けている方はかなり多いのですが、それでも十分ではないと言えます。


貧困に対する支援制度については、賛否両論があると思います。


ですが、満足ではないという意見があることを見過ごすことなく、もう一度支援対策について考える必要がありますね。