だんじりマニア(自称)の管理人AKIRAです。

突然ですが、岸和田だんじり祭りの旧市地区の町名とだんじりの台数は何台かパッと言えますか?


残念〜!まだまだですね。


スラッと言えないあなたは「だんじり検定3級」レベルかもしれません。

そんな検定ありませんが、、、笑

でも心配いりません。そんなあなたのために岸和田だんじり祭り旧市地区の町名と台数は何台あるのか、各町の解説付きでご紹介します。

これであなたも立派なだんじりマニアですよ!


大北町


平成24年に新調された大北町のだんじり。

先代の良さを残した『切妻型』の代表格で、彫物は賎ヶ嶽七本槍で統一されています。

また、見送りの越前北之庄落城は他に類を見ません。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

足海峠
加藤孫六嘉明ノ巧名

(右面)

鳥打坂
糟屋助右衛門武則ノ巧名

(左面)

庭戸濱
福島市松正則ノ巧名

【見送り】

越前北之庄落城


中北町


平成18年に新調された中北町のだんじりは、正面土呂幕に石川五右衛門、後連子には本能寺の変・川中島の大合戦・真田幸村の家康急襲などの名場面が随所に施されています。

また、希少な黒柿で施された欄干や兜桁も一見の価値アリです。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

石川五右衛門
千鳥の香炉盗

(右面)

熊谷直実
敦盛呼び戻す

(左面)

和田合戦
朝比奈三郎奮戦

【見送り】

太閤記 賎ヶ嶽七本槍


大手町


平成十年の大修理の時、古き良き彫刻を残した大手町のだんじり。

後ろ姿が美しいため『姿千両』と言われています。

土呂幕正面の「秀吉本陣、佐久間の乱入」は四段彫りで奥深く、力強さが感じられます。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

秀吉本陣佐久間の乱入

(右面)

福島正則 拝郷五左衛門討伐

(左面)

加藤清正 新納武蔵守血戦

【見送り】

難波戦記


紙屋町


平成3年に新調された紙屋町のだんじり。

見送りには先代のだんじりと同じ『三国志』を再現されています。

また、大屋根には眼下をにらみつける獅咬が豪快な鬼板の彫刻は、他に類を見ません。

天保十二年に完成された先代のだんじりは、現在だんじり会館に保存されています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

川中島合戦
信玄、謙信一騎討

(右面)

剛力朝比奈三郎

(左面)

巴御前の勇姿

【見送り】

三国志


中之濱町


地元では〝なかんば〟と呼ばれている中之濱町。

中之濱町だんじりは、黒壇を用いた「黒欄干」、そして一目で中之濱町とわかる軍配の纏(まとい)が特徴的です。

法被に町名が染められていないのは、唯一中之濱町だけです。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

平将門之勇戦

(右面)

加藤清正
九州征伐

(左面)

本能寺
大坂夏之陣

【見送り】

大坂夏之陣



大工町


平成24年に完成した大工町のだんじりは、随所に見所があり土呂幕正面には『薄田隼人正徳川本陣討入』、見送りは『大坂冬合戦』が彫刻されています。

また、小屋根下は先代から引き継いだ「二重見送り」が施されています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

薄田隼人正 徳川本陣討入

(右面)

後藤又兵衛の跳ね槍

(左面)

真田幸村 本多忠朝一騎討

【見送り】

本能寺 大坂冬合戦


宮本町


平成20年に新調した第五代目だんじり。

大屋根は古風な雰囲気を感じられる切妻型地車。

正面土呂幕は宮本町歴代だんじりに彫られている夏之陣道明寺、薄田隼人の勇姿。

そして、大屋根枡合後面には宮一番ということで、岸城神社の旧本殿が彫られています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

夏之陣道明寺 薄田隼人

(右面)

義経 八艘飛

(左面)

筑後川之合戦

【見送り】

大坂夏之陣


本町


古い街並みが今も残る紀州街道沿いにある本町。

『源平合戦』が中心の彫物正面大連子、小蓮子は昭和七年京都の「皇孫御誕生祝賀こども博覧会」において第一位にもなりました。

大屋根の菱形扇垂木、大型の人馬が隙間なく施された見送り「一ノ谷合戦」は圧巻です。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

巴御前の勇姿

(右面)

源義経八艘飛

(左面)

平景清錣引き

【見送り】

一ノ谷合戦


南上町


元々はだんじりを保有していませんでしたが、「南上町にだんじりを」と願う有志が集まり、平成6年に植山工務店より子どもだんじりの寄贈を受けてだんじり曳行を始めました。

平成13年からは町保有のだんじりとなり、町ぐるみでのだんじりの曳行となりました。

中北町のだんじりを購入、平成19年より岸和田地区の曳行に参加しています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

石川五右衛門
千鳥の香炉盗り

(右面)

新納武蔵守の落馬に
加藤清正槍を治める

(左面)

加藤清正 新納武蔵守の一騎討


南町


日本一大きな地蔵堂〝蛸地蔵〟がある南町。

土呂幕正面に『蛸地蔵、岸和田大乱戦』をはじめ、前後五ヶ所に天性寺秘蔵の蛸地蔵物語にちなんだ彫刻が施された名作です。

平成7年に新調した南町だんじり。やりまわしの際のスライディングは町のカラーにもなっています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

岸和田大乱戦

(右面)

堀川の夜討

(左面)

四条畷の合戦

【見送り】

川中島大合戦


藤井町


彫物が〝信長公記〟で統一されている藤井町のだんじり。

土呂幕正面が「桶狭間の合戦」、左面が「長篠の合戦」、右面が「姉川の戦い」です。

彫刻師黒田一門の淡路の名工、松田正幸氏による力作で高さ、幅ともに岸和田で最大級を誇ります。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

桶狭間の合戦
信長田楽狭間の奇襲

(右面)

姉川の戦い 勾坂式部と
真柄直隆の一騎討

(左面)

長篠の合戦 滝川一益と
馬場信春の一騎討

【見送り】

本能寺の変


中町


大正12年に完成された中町のだんじり。

地車の姿見の良さは入母屋型地車の最高傑作と言われ、その後入母屋型の見本とされます。

彫刻は淡路の名人「開 正藤」で、現在の彫師からも絶賛される見事な彫物です。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

源義家 奥州衣川に於いて
貞任を追う

(右面)

粟津合戦 勇婦巴御前

(左面)

石橋山合戦
頼朝朽木隠れ

【見送り】

賎ヶ嶽合戦


五軒屋町


平成十年に新調された五軒屋町のだんじり。

土呂幕正面に「難波戦記」、右面に「川中島の合戦」、左面に「本能寺の変」が彫られています。

五軒屋町はその昔、岸城神社の灯明係だったことから、木鼻に提灯を抱いた唐獅子、竹の節には灯籠を担ぐ鬼と歴史を物語る彫物が施されています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

難波戦記

(右面)

川中島 龍虎相討つ

(左面)

信長記 本能寺

【見送り】

賎ヶ嶽合戦


下野町


平成二十二年に新調された下野町だんじり。

随所に見所があり、土呂幕の船弁慶、平野の地雷火、京合戦、見送りの山崎合戦、大屋根枡合の菅原天神記など他に類を見ない彫物が彫られています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

船弁慶 義経主従大物浦に
平家の怨霊に曹す

(右面)

平野の地雷火 幸村関東勢を
焼き討ちす

(左面)

京合戦 足利尊氏火中を退く

【見送り】

山崎合戦



並松町


大正十年に完成された並松町のだんじり。

岸和田最大、最重量級の大型だんじりで、明治の甚五郎と呼ばれた櫻井義國が手がけたものとして知られています。

土呂幕正面に「朝比奈三郎の奮戦」、見送りは「加藤清正の蔚山城の戦」で、平成八年には伊勢神宮二千年祭に参加しました。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

和田合戦
朝比奈三郎錣引き

(右面)

敦盛呼び戻す
熊谷次郎直実

(左面)

巴御前の勇姿

【見送り】

加藤清正 蔚山城の戦


上町


昭和三年の御大典を記念して新調された上町だんじり。

当時、膨大なケヤキ材を集め色柄のそろった良材のみを選んで製作された贅沢で自慢のだんじりです。

土呂幕正面は「武田信玄・上杉謙信の川中島の合戦」、二重の見送りは上段に「本能寺の変」、下段には「大坂城夏の陣」が彫り込まれています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

川中島合戦
信玄、謙信一騎討

(右面)

本多出雲守 荒川熊蔵
の一騎討

(左面)

加藤清正 新納武蔵守の一騎討

【見送り】

本能寺の変
大坂城夏之陣


筋海町


筋海町のだんじりは名工『久 吾』作で、軒唐破風に扇垂木と姿見が美しいのが特徴です。

また、大屋根正面の鬼板には獅噛みがつき、見送り下には腰組の細工がある個性的なだんじりです。

名人による彫物はリアルで繊細、見る人を魅了します。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

木村長門守重成奮戦

(右面)

眞柄十郎左衛門 姉川に
本多平八郎忠勝と一騎打す

(左面)

新納武蔵守 加藤清正と戦いで
破れたるも引き分けとなる

【見送り】

大坂夏之陣


沼町


沼町はその昔、荘園の時代から八五〇年の歴史を誇り、この間多くの偉人が輩出され地車彫刻に再現されています。

沼町では本宮のだんじり入庫時、川崎久左衛門への感謝の気持ちをこめた伝統行事「おっしゃんしゃん」(独特の囃子で、勝ち抜き相撲をとる)が行われます。

先代のだんじりは、現在だんじり会館に寄贈され展示されています。


【地車彫物】

土呂幕(正面)

粟津合戦
木曾義仲の最後

(右面)

巴御前馬上の勇姿

(左面)

八幡太郎義家
安倍貞任を討つ

【見送り】

一ノ谷合戦


北町


北町のだんじりは平成20年に新調されました。

先代、先々代の姿形や彫物を継承した岸和田型切妻の地車です。

彫物には随所に北町の歴史に由来するものが刻まれ、番付には岡部公より御神燈を許されし北町の先人、茶屋新右衛門を配しています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

山懸昌景 三方ヶ原の功名

(右面)

真田幸村・大助
道明寺の奮戦

(左面)

井伊直政 関ヶ原の追撃

【見送り】

上杉謙信、武田信玄の一騎討


春木南


春木南のだんじりは、平成十一年に新調された二代目です。

岸和田のだんじりの中でも大型で、細やかな彫物が特徴で、二重見送りの「雪の本所松坂町に四十七士の勝ちどきが響く」と正面枡合の「刃傷松の廊下」が特筆すべきものです。

漁師町らしい鯛の纏も春木南の特徴です。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

粟津合戦
巴御前乃奮戦

(右面)

伊達政宗 岡野左内との
松川の一戦

(左面)

湊川合戦 本間孫四郎
重氏の遠矢

【見送り】

忠臣蔵 吉良邸討入
難波戦記


別所町


別所町には、明治四十一年に岸和田天神宮に合祀されるまで熊野神社がありました。

太陽の御使とされる神話の三本足の鳥「八咫烏」を熊野神社の御神紋としていた為、纏にはナギを咥えた二匹の八咫烏の彫物が施されています。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

秀吉本陣佐久間の乱入

(右面)

脇坂甚内の勇戦

(左面)

加藤清正の勇戦

【見送り】

大坂夏之陣
淀君の奮戦


堺町


大正十四年に新調された堺町のだんじりは、関東彫りの名匠一元林峯師と優秀な弟子達が精魂込めた彫物が見事です。

土呂幕三面の楠木一族奮戦、見送り正面に展開する大坂夏の陣戦攻防の場は圧巻で一見の価値ありです。

【地車彫物】

土呂幕(正面)

楠公父子
櫻井駅の訣別

(右面)

楠木正行 四条畷において
奮戦す

(左面)

楠木正季の奮戦

【見送り】

大坂夏之陣


結果発表


ということで、岸和田だんじり祭り旧市地区の台数は全部で22台でした〜!

あなたは全て分かりましたか?

全部言えた人は完全にだんじりオタクですね。笑

今回は、岸和田だんじり祭り旧市地区の台数と町名をご紹介しました。

この他にも岸和田市には春木地区、また10月にもだんじり祭りがありますね。

次回は、春木地区の町名やだんじりの台数などをご紹介したいと思います。

それじゃまた!

[`google_buzz` not found]
LinkedIn にシェア
Pocket